具体的な活動内容
ステップアップ塾ライフアゲインでは、小学生から中学生までのこどもが毎週土曜日に集まり、高校生や大学生が講師としてマンツーマンで学習に取り組んでいます。こどもたちの力になりたいと参加を希望してくれたボランティアの学生講師たちが、どこでつまずいているのか、どう教えれば伝わるか、こどもたち一人ひとりのペースに寄り添い、宿題や教科書学習をサポートしています。独自の「ステップアップシート」を活用し、1週間・1か月・半年単位で自分の学びを見通す力も育てています。
また、学習後には毎回温かい食事を提供し、食と学びを一体的に支えることで、誰一人とりこぼさないよう、こどもの日常を継続的に見守る仕組みをつくっています。授業後には講師同士でミーティングを行い、こどもたちのその日の様子を共有しています。






この活動は「すべてのこどもたちが大切とされ、いつでも一歩をふみだせる社会へ」というビジョンのもと、食を起点にこどもたちの安心できる暮らしと学びを支えています。
活動の背景
ステップアップ塾の根底には、原田理事長の強い問題意識があります。理事長はかつて牧師として駅前での夜回り活動を続け、虐待や薬物問題など過酷な環境に置かれたこどもたちが、社会から孤立していく現場を目の当たりにしてきました。
そうした社会の課題に直面する中、食品ロスの現場で「捨てられる食品」と「社会から排除される人」の姿が重なって見えたことをきっかけに、食の支援を起点とした包括的支援が必要だと感じ、乳幼児期から青年期まで切れ目のない支援の一つとして、この学習支援の場が生まれました。
理事長自身も生きづらさを抱えていた時期に、決して見捨てずに寄り添ってくれた人たちの存在が、「こどもたちを見捨てない」という現在の活動の大きな原動力になっています。

参加者の声
(講師/高校生)
「自分もここに通っていた先輩に声をかけてもらって参加しました。生徒の“わかった”が見えた瞬間が一番うれしいです」
「生徒が問題を解けた瞬間に表情が変わるのを見ると、こちらもうれしくなります」
(教室長)
「ここは進学塾ではありません。成績が大幅に上がる保証はなくても、一問でも“できた”が増えるように寄り添っています。安心して過ごせる居場所にしたいと思っています」
(生徒)
「学校より落ち着いて勉強できます。ここに来ると頑張れる気がします」
(調理ボランティア)
「食事を楽しみに来てくれる子もいます。“おいしかった”の一言が励みになります」




これからのこと
原田理事長は、「乳幼児期から青年期まで支える取り組みをさらに強化し、地域全体でこどもを支える体制づくりを目指しています。『こどもの負の連鎖を断ち切る支援モデル』を北九州からつくり、他地域でも活用できる形にしたい」と語ります。
今後は周囲の地域や他団体との連携を深め、持続可能な支援体制の構築に取り組んでいきます。
「こどもまんなか社会」に向けて
原田理事長は「こどもは未来をつなげていく大きな希望」と話します。こどもを中心に据え、大人たちがその成長を力強く支える社会を目指しています。「どんな境遇にあってもこどもを取りこぼさない」——その理念のもとで行われる学びと食の支援が、地域全体の絆を取り戻し、地域全体でこどもを支える体制づくりの原動力になっています。


特定非営利活動法人 フードバンク北九州 ライフアゲインホームページ
(取材日:2025年10月18日)





















































































