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地域・団体

2025.03.26

体験活動協会 FEA

「のびのび元気塾」〜すべてのこどもの成長を見守る、自然と遊びの力〜

#インクルーシブ社会 #こども・若者主体のアクション #体験型等こどもの育ち応援

■活動名
のびのび元気塾
■団体名
体験活動協会 FEA
■エリア
福岡市

体験活動協会FEAが主催する「のびのび元気塾」は、障がいの有無に関わらず、すべてのこどもたちが自然の中で自由に遊びながら成長できる活動です。20年以上続くこの取り組みは、こどもたちが自分のペースで挑戦し、自信や忍耐力や想像力といった「人間力」を育む環境を提供しています。

具体的な活動内容

「のびのび元気塾」は、野原、川、森など自然の中で展開される体験活動です。季節に応じたテーマを設定し、こどもたちが自由に遊び、探検や創作活動に取り組みます。

この日は、山歩きの日。小学生の頃から参加している5人の高校生と若者が大学生のボランティアと一緒に展望台を目指しました。肢体の不自由な参加者もいましたが、ボランティア大学生の支援もあり、全員約10キロを歩き通すことができました。

活動の特徴

こどもたちの想像力と挑戦を後押しする元気塾

現代社会では、こどもたちの自然体験の機会が減少しています。「のびのび元気塾」は、こうした課題に応えるため、障がいのあるこどもも、平等に参加できる場を目指しています。雨の日や寒い日こそ、自然環境に適応する力を育むチャンスと捉え、こどもたち自身から湧き出る「やりたい」という意欲を引き出しながら、それぞれのペースで挑戦できる環境を整えています。

参加者の様子や声

「のびのび元気塾」の活動に参加したこどもたちは、多くの成長と変化を見せています。例えば、中学生になるまで、2キロも歩けなかったこどもが、活動を続ける中で最終的に18キロも歩けるようになったり、初めは恥ずかしがっていたこどもが、仲間との交流を通じて少しずつ自信をつけ、自ら進んで活動に参加するようになったりしています。

ある保護者の方は、「うちの子がこんなに変わるなんて信じられませんでした。のびのび元気塾のおかげで、自分の力を信じ、前向きに挑戦する姿を見ることができて、本当に感謝しています」と話しています。

また、この日参加した高校生のひとりは、「10キロ歩くのはきつくないです。紅葉や福岡の街の景色も楽しめました。社会人になっても参加したいです」と語ってくれました。

大学生ボランティアのふたりは、毎週土日に開催しているこどもたちの体験活動にも参加しています。

(理学部のキーちゃん、ボランティア3年目)
「体験活動は本当に大事。兄と姉がいますが小さい子と関わりたくて小学生の活動にも参加しています。次へのバトンを繋いでいきたいです」

(教育学部のさきちゃん、ボランティア4年目)
「小学生と関わりたくて参加しています。初めて障がいのある若者と海へ行った時、どうして歩いてくれないかわからなかった。そこに、じゃんぼ(谷さん)が来て、『靴に石が入ってるんじゃないか』と言われたらその通り。見えていないことがたくさんあるんだと気づかされました」

これからのこと

自然の力で、こどもたちの未来を育てる

「この活動を通じて、こどもたちが自分の力に気づき、明るく前向きに生きていく力を身に付けてほしい」と体験活動協会FEA理事長 谷正之さんは語ります。自分のペースで成長し、未来への自信を持てるよう、自然の中でのびのびと成長する機会を提供し続けることを目指します。

「こどもまんなか社会」に向けて

谷さんは、「自然が最高の先生です。こどもたちは自然の中で、忍耐力、判断力、想像力、協調性といった『人間力』を育みます。障がいのあるこどもたちにも『できない』と決めつけず、それぞれのペースで挑戦できる環境を整え、見守ることが『こどもまんなか社会』では大切。小さな成功の積み重ねが、未来を切り開く自信を育むはずです」と語ってくれました。

 

体験活動協会 FEAホームページ
https://fea.fukuoka.jp/

(取材日:2024年10月3日)

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