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地域・団体

2025.11.21

不登校保護者支援 えがおの会

~大丈夫だよ!~こどもの不登校や行き渋りに悩む保護者の気持ちに共感し、寄り添う3つの居場所 

#こども・子育て応援

えがおの会
■活動名
●保護者支援Omimi(おみみ)かふぇ、●えがおのたまり場、●ハレハレhare*hale~子どもの居場所
■団体名
不登校保護者支援 えがおの会
■エリア
春日市・大野城市(福岡県内)

こどもが不登校になった経験を持つ代表の杉浦さんは、自身の経験から、こどものすぐそばにいる保護者を支援することが、最終的にこどもを支えることにつながることを実感し、不登校や行き渋りに悩む保護者の声を直接聴き、会話を通じて寄り添う居場所を提供しています。

具体的な活動内容

「えがおの会」は、不登校をはじめとする子育ての悩みを抱える保護者を支援するため、2012年の4月に代表の杉浦さんが立ち上げました。
2013年から「omimiかふぇ」を始め、こどもが不登校になった経験を持つ方がサポーターとなり、様々な課題を抱える保護者に対し、安心して子育ての悩みを話すことができる場を提供しています。
他にも、不登校や発達障がい等の悩みを抱えるこどもと保護者が一緒にワークショップを楽しめる「えがおのたまり場」や、小学生から高校生までのこどもたちが自由に過ごせる「ハレハレ~hare*hale~子どもの居場所」など、多様な居場所づくり活動を展開しています。

活動は、参加する保護者の声に耳を傾けることから始まります。
代表の杉浦さんは、優しい言葉遣いと穏やかな笑顔で相槌を打ち、決して話を遮ったり否定したりすることなく、相談に耳を傾けます。「理解と共感が大切」と語り、「大丈夫!大丈夫!」という彼女の言葉は、深い安心感を与え、思わず涙する保護者の方も少なくありません。

杉浦さんは自身の経験を語ることで、保護者が新たな気づきを得られるよう寄り添います。
保護者やこどもがすぐに変わることは容易ではありません。しかし、対話を何度も積み重ねることで、親の行動や言葉の選び方が少しずつ変わり、それがこどもが心を開くきっかけへと繋がっています。
杉浦さんは、安心感と笑顔が生まれる居場所を作り続けています。

Omimi事業に参加された方に、ボードゲームを無料でレンタルしています。自宅での親子の会話やふれあいのきっかけになるだけではなく、返却の際には再びこの場所へ気軽に立ち寄れる機会を作っています。

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●omimiかふぇ
 春日市
 毎月第2月曜日 10時~12 時
 偶数月第4土曜日 10時~12 時
 毎月第1水曜日 19時~21 時
●えがおのたまり場
 大野城市
 奇数月第3日曜日10時~15時
●ハレハレ~hare*hale~子どもの居場所
 大野城市
 偶数月第3日曜日10時~12時
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活動の背景

杉浦さんには、5人のお子さんがいますが、4番目のお子さんが高校1年生の冬休み明けから学校に行けなくなりました。
不登校になった当初、杉浦さんは自身の価値観を押し付けて、自分が正しいと信じる道へ導こうと懸命でした。しかし、娘の本心を初めて聞いた時、自分が正しいと思って発していた言葉や行動がこどもを追い詰めていたことに気づいたのです。
「気づきをくれたのは娘でした。娘のおかげで親としての在り方を根本から見直し、発する言葉、行動を変えることができたんです」と杉浦さんは振り返ります。

親が変われば、こどもも変わる!その実感を得た経験から、同じようにこどもの不登校に悩む保護者に寄り添い、自分の経験を伝えることによって、気づきを促す支援活動を続けています。

参加者の声

(サポーターの声)

この場に出会えたきっかけは、自分のこどもが不登校になり、えがおのたまり場に参加したことでした。
杉浦さんとの対話を重ねる中で、自分自身の生き方を見直すことができ、ものの見方や感じ方も変わりました。自分のこどもはもう大きくなりましたが、かつての自分と同じように悩んでいる方に、「私も大変だった」という共感や、経験から得た失敗や学びを伝えたいと思っています。
少しでも力になれたら・・そんな思いで活動に参加しています。

「こどもまんなか社会」に向けて

杉浦さんは、「私たちの活動は、直接、こどもと向き合うことではないので、こどもまんなかとは少し距離があるのかもしれません。しかし、こどものそばにいる親の言動がこどもにとって大きな影響を与えることは少なくはありません。
保護者との会話の中で、ご自身の言動に気づき、少しずつ変化していくきっかけを作っています。こどもに最も近い存在である親が変わることで、こどもの未来がよりよい方向に向かっていく。 それがこどもまんなか社会の一つの形になるのではないかと思っています」と語っています。

  

(リンク)
えがおの会 フェイスブック
https://www.facebook.com/egaonokai/?locale=ja_JP
えがおの会 インスタグラム
https://www.instagram.com/hogoshashien.egaonokai/

(取材日:2025年7月20日)

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