2025.03.26
NPO法人Smileネットワーク北九州
#居場所づくり・こども食堂 #こども・子育て応援 #体験型等こどもの育ち応援

- ■活動名
- 子ども食堂☆きらきら清水(きよみず)
- ■団体名
- NPO法人Smileネットワーク北九州
- ■エリア
- 北九州市
NPO法人Smileネットワーク北九州が運営する「子ども食堂☆きらきら清水」は、地域のこどもたちや保護者が安心して集える場を提供しています。 月1回のこども食堂や、月2回実施されるフードパントリーでの食品無償配布など、家庭の支えとなる活動を実施しています。高校生や大学生のボランティア参加を促進し、世代を超えた交流を育んでいます。

具体的な活動内容
「子ども食堂☆きらきら清水」は、毎月第一または第二土曜日にこどもたちと保護者が参加できる食堂です。10名の地域ボランティアが作る栄養バランスの取れた手作りの食事は参加者にも大人気です。費用はこども100円、大人300円。中学生や高校生、近隣の大学生が見守り役としてボランティアで参加し、こどもが自由に楽しむ「遊び」時間を支えています。また、料理教室やクリスマス会などのイベントもあり、多世代交流を実現しています。さらに、無料の「スマイル学習塾」では、大学生が算数や国語の学習指導を行い、こどもたちの成長を支えています。
月2回のフードパントリー活動では、企業や個人から寄付された食材を活用し、家庭に無料で配布。パントリーは事前申し込み制で、多くの家庭から好評を得ています。






活動の背景
NPO法人Smileネットワーク北九州を立ち上げた理事長の山縣郁子さんは、自らの子育て経験から、子育ての孤独を感じている親やこどもたちに「安心できる居場所」を提供したいと思い、こども食堂を始めました。地域の太鼓保存会メンバーと協力し、こどもたちに太鼓を教える場を作ったことが参加者を呼ぶきっかけとなり、地域全体でこどもを見守り支える仕組みがスタートしました。幼児から高校生、さらに大学生や地域の大人まで、多世代が交流する場となることで、こどもたちが年上のロールモデルに触れ、お互いに学び合う点も特徴の一つになっています。




参加者の声
(小学4年生ほか参加したこども)
「美味しいごはんが嬉しいです。友達と来るのが楽しみ!」
「お兄ちゃんやお姉ちゃんと遊ぶのが楽しい!」
(保護者)
「月に一度のこの場所で、親子で楽しい時間を過ごせてありがたいです」
(大学生ボランティア)
「毎回お楽しみイベントの準備はワクワクします。妹がひとりしかいない私にとって、小さいこどもたちと触れ合う時間は心が癒されます」
(ボランティア)
「地域のこどもたちの成長を見守るのにやりがいを感じます」




これからのこと
NPO法人Smileネットワーク北九州では、こども食堂やフードパントリーを通じた支援を継続しながら、さらなるスマイル学習塾の拡大や、新しい場所でフードパントリーを展開する計画など、こどもたち自身が主体的に活動する企画も進めています。
さらに、大学生を対象にした「自炊塾」も少しずつ動き出しています。大学生や高校生が活躍できる場づくりや、若者が地域に貢献する機会を増やしたいと考えています。
山縣さんは、「家庭環境や経済的な事情で学びを得られないこどもたちに、継続的な学習支援を届けたい」とも話しています。

「こどもまんなか社会」に向けて
山縣さんは、「こども食堂はこどもたちが安心して過ごせる地域の居場所になっています。そして、こどもをまんなかに、学生の学びの場や大人たちの生きがいにもつながっています。核家族が増える中、みんなで見守り、交流することが、こどもたちの成長や未来にも大きく影響することと思います。一緒に笑顔あふれる地域をつくりましょう!」と笑顔で語ってくれました。
NPO法人Smileネットワーク九州ホームページ
https://www4.hp-ez.com/hp/kirakirakiyomizu/
(取材日:2024年12月14日)