2025.03.26
(一社)飯塚青年会議所
#こども・子育て応援

- ■活動名
- 「こどもはこのまちの未来だ!宣言」
- ■団体名
- (一社)飯塚青年会議所、飯塚市、嘉麻市、桂川町、地域の宣言企業・団体等
- ■エリア
- 嘉飯圏域(飯塚市、嘉麻市、桂川町)
(一社)飯塚青年会議所(飯塚JC)は、地域企業や自治体(飯塚市、嘉麻市、桂川町)などと協力し、地域全体でこどもを育てる社会の実現を目指し、「こどもはこのまちの未来だ!宣言」を展開しています。この取り組みは、飯塚JCの「TRY・4・VISION(トライ・フォース・ビジョン)」に盛り込んだ「地域でこどもを育てスマイリーあふれるまち」の実現に向けたもので、こどもや子育て世帯に配慮した取り組みを実践する企業や団体などを認定し、地域での取組拡大を図るものです。
具体的な取り組み内容
2024年5月、飯塚JCは、「こどもはこのまちの未来だ!宣言」キックオフイベントを開催しました。このイベントには、こども家庭庁をはじめとする多くの関係者が参加し、こども中心の社会づくりを目指した方向性が共有されました。宣言企業・団体等は約50社(2025.3現在)で、それぞれの企業・団体で宣言した内容の実現に向けて取り組みを進めています。
たとえば「ゆめタウン飯塚」では、全国のゆめタウン店舗で初となる子育て世代を支援する「ゆとりレーン」を設置しています。また、タクシー会社と飯塚市との連携による妊婦向け「陣痛タクシー」の取り組みも進行中で利用者も増えています。この他、地元のラーメン屋がこども用の箸を導入するなど、活動は地域全体に広がり、連携体制が強化されています。


活動背景
活動の背景には、「こどもたちの意見が地域の改善につながるという思いがある」と専務理事の小林さんは語ります。自身も小学生2人の母として、子育ての当事者でもあり、子育て世代への配慮や理解が不足しているなど、少子化や地域活性化への課題を感じていました。そんな中、飯塚JCでは、この宣言活動のほか、こどもたちの意見を地域に反映させるための「ビジョナリーシティこども会議」を実施することになります。
例えば、こども会議で寄せられた「バス停が古く、お年寄りが困っている」という声や、「公園でボール遊びができないので、もっと自由に遊べる場所が欲しい」など、こどもたちから寄せられた意見は大人が気付かないことばかりです。その声や提案を企業や自治体に届け、力を合わせ具体的な行動に反映しています。




参加者の声
(小林奈々専務理事)
「こどもたちの声は本当に貴重です。特に、公共施設や交通機関に対する改善要望は、地域全体で取り組むべき課題。例えば、バス会社や行政とも連携して、こうした意見を具体的に反映させる仕組みを作ろうとしています。地域全体が一体となって、こどもたちのための社会を作るという理念や、小さな行動が大きな変化を生むと実感しています」
(栗原一喜常務理事)
「青年会議所の使命は、地域活性化とリーダー育成です。このプロジェクトを通じ、多くのリーダーが育ち、地域に貢献している姿を見るのは嬉しいことです」
宣言企業からは、「少子化の時代、このような取り組みが大事。継続を目指していきたい」という声が上がっています。
(※役職は2024年時点の役職です)
これからのこと
飯塚JCではこの取り組みがモデルケースとして他地域でも展開されていくことを期待しています。今後も飯塚JCが掲げた「TRT・4・VISION(5カ年ビジョン)」の実現に向け、多様なパートナーシップを強化し、様々な活動を通じて地域社会の発展に寄与していきたいと考えています。
「こどもまんなか社会」に向けて
飯塚JCは、「こどもまんなか社会」の実現に向けて、「こどもを育てる仕組み」「地域間の連携」「こどもたちの意見を尊重する文化」を柱に、地域で連携し、こどもを安心して育てられる環境づくりを進めていく方向です。
(一社)飯塚青年会議所ホームページ
http://www.iizuka-jc.com/
(取材日:2024年9月13日/更新日:2025年3月19日)