2026.05.07
認定NPO法人SOS子どもの村JAPAN
#居場所づくり・こども食堂 #こども・子育て応援
- ■活動名
- こどもと家族を支える地域型支援活動
- ■団体名
- 認定NPO法人SOS子どもの村JAPAN
- ■エリア
- 福岡市
認定NPO法人SOS子どもの村JAPANは、「こどもと家族を孤立させない社会」を目指し、相談支援、ショートステイ、地域交流など複数の支援活動を通して、こどもと家族を孤立させない地域づくりを進めています。問題が起きてから対応するだけでなく、未然に防ぐ「予防」としての関わりも大切にしています。
具体的な活動内容
SOS子どもの村JAPANは、さまざまな事情で家族と離れて暮らすこどもたちが家庭的な環境で育つことができる社会をめざし、「こどもにとっての最善の利益」を活動の拠りどころとして、こどもと家族の支援を行っています。
福岡市西区今津にある「子どもの村福岡」は、芝生の広場を囲む5棟の家とセンターハウス(事務所)で構成されています。3棟の「家」には、それぞれ育親(里親)と3~4人のこどもたちが暮らしています。こどもたちは、家であたたかい食卓を囲み、学校に通ったり、友だちと遊んだりしながら、こども時代を過ごしています。また、こどもたちが心から安心し、健やかに育つことができるよう、心理士や福祉の専門スタッフがチームとなって支えるのが特徴です。
残りの2棟は、短期間こどもを預かる「子どもショートステイ」として活用しています。保護者の体調不良や冠婚葬祭等はもちろん、育児疲れやリフレッシュしたい時にも利用できます。
「子どもの村福岡」で年2回行われる会議には地域の方も出席し、地域の伝統行事に村のこどもたちも参加するなど、地域社会との関係性も大切にされており、村のこどもたちが今津のこどもとして地域で育てられていることを実感しています。


写真提供:認定NPO法人SOS子どもの村JAPAN
こうした活動を続ける中で、家族が離れ離れになる前の「もう少し早い段階」で関わる必要があるという考えに至りました。そのため、困りごとが大きくなってから対応するだけでなく、未然に防ぐ「予防」としての関わりも大切にしており、日々の生活や子育ての悩みなどの相談を受ける活動も実施しています。
相談のハードルを下げて気軽に話しかけられるように、地域の子育てサロン等に出向くアウトリーチ活動にも力を入れ、こどもや家族の負担や心に寄り添い続けています。
年間を通して多くの相談を受ける中で「こどもの権利を大切にしている」と担当の雪松さんは語っています。相談の際は親子で別々の部屋に分かれ、こどもには「ここはあなたの権利が守られる場所だから、話したことは親であっても勝手には伝えないよ」と約束します。保護者に伝える必要がある場合も、必ずこども本人から同意を得るなど、安心して本音を話せる環境づくりを徹底しています。
活動の背景
活動のきっかけとなったのは、当時の千鳥饅頭総本舗の原田社長の存在でした。海外で実施されている「SOS Children’s Villages」の取り組みに触れ、「日本にもこうした仕組みをつくりたい」と考えたことが始まりでした。
当時、福岡市内において児童虐待の増加や一時的に保護する場所の不足が大きな課題となっていました。この課題と原田氏の思いが重なり、多くの関係者や企業の支援につながり、現在の、こどもの生活支援に加え、家庭を早期に支える予防的な取り組みにまで活動が広がっています。
これからのこと
今後はこれまでの活動をさらに発展させ、新たな子育て支援拠点づくりを進めています。これまで別々の場所で行われてきた支援を一つの建物に集約し、一つの場所で、一人ひとりの状況に合わせた支援が切れ目なく受けられることを目指しています。
「こどもまんなか社会」に向けて
こどもの権利を尊重し、現場で出会うこどもたちの声や生活の実態を、支援のあり方や社会の仕組みに反映していくことで、「すべてのこどもが大切に育てられ、家庭で安心して暮らせるように、地域社会からこどもと家族を取り残さない」ことにつながると考えています。
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(取材日:2026年2月20日)