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学校など

2026.03.27

子ども食堂応援プロジェクト(北九州市立大学地域共生教育センター(421Lab.)所属)

こどもと学生がともにつくる居場所~北九州市立大学「まるっと食堂」

#こども・若者主体のアクション #体験型等こどもの育ち応援

■活動名
まるっと食堂
■団体名
北九州市立大学地域共生教育センター(421Lab.)所属
子ども食堂応援プロジェクト
■エリア
北九州市

「まるっと食堂」は2024年9月にスタートした学生主体で運営するこども食堂です。食事と体験活動を組み合わせ、月に1回開催しています。企画や準備、当日の運営までを学生が担い、話し合いを重ねながら活動を進めています。こどもと学生が同じテーブルを囲みながら、こどもが安心して過ごせる時間をつくっています。

具体的な活動内容

「こどものまち」は、こどもたちが考えたまちで、こどもたちが働き、給料を受け取り、買い物や納税を体験するイベントです。仕事や店の運営など、まちのさまざまな役割をこどもたち自身が担い、運営主体である大学生が実現に向けてサポートしています。

「まるっと食堂」は、小倉北区のコワーキングスペースで月1回、第1水曜日の17時から開かれています。地域の小学生を中心に、毎回20人前後が参加しています。こどもは100円、大人は300円の参加費で、学生たちが準備した料理を楽しんだ後、体験活動の時間を過ごします。

「まるっと食堂」は、北九州市立大学の1、2年生約15人で運営しています。週1回のミーティングでは、次回の食事メニューや体験イベントの内容などを話し合うほか、買い出し、調理、当日の進行などの役割分担も決めます。

開催の1週間ほど前には、メニューを保護者に知らせたり、アレルギー情報を確認したりと、事前準備も進めます。開催が近づくと食材の買い出しを行い、当日は調理や配膳、片付けまでを担当します。食事の時間にはこどもたちと同じテーブルを囲み、会話をしたり、体験活動や工作を一緒に行ったりします。

食事のメニューは季節に合わせて工夫しています。例えば1月には手巻き寿司をビュッフェ形式にし、こどもたちが自分で具材を選んで巻けるようにしています。七夕の時期にはちらし寿司、秋には炊き込みご飯など、その季節ならではの食事が並びます。

食事後の体験活動では、警察と協力して交通安全について学ぶ企画や、大学のジェンダーや多様性に関するプロジェクトと連携した活動など、こどもたちが社会のさまざまなテーマに触れる機会を提供しています。

また、季節に合わせた工作も取り入れ、ペットボトルキャップとスポンジを使った紫陽花のスタンプづくりや、毛糸を使ったクリスマスリースづくりなど、学生たちがアイデアを出し合って企画しています。

活動の背景

北九州市立大学の地域共生教育センター「421Lab.」では、学生が地域課題に取り組むプロジェクトが複数展開されており、その中の一つに地域のこども食堂を支援する「子ども食堂応援プロジェクト」があります。

文学部人間関係学科2年生の麻生絵稟さんと舩津晴香さんは、大学1年生のときに、421Lab.の「子ども食堂応援プロジェクト」に参加し、地域のこども食堂でボランティアとして活動していました。その後、「応援するだけでなく、自分たちでこども食堂をやってみよう」と、当時の2年生から学生主体のこども食堂の立ち上げの声掛けがあり、2024年9月から「まるっと食堂」のメンバーとして参加することになりました。

麻生さんは、「大学生だからこそできる活動だと思いました。ほかではなかなかできない体験だと感じたんです」 と活動を始めた理由を話します。

参加者の声

(こどもの声)
「大学生のお兄さんやお姉さんがいて楽しい。雰囲気がいい」
「100円でお腹いっぱいになる」
「沢山遊ぶことができて嬉しい」
「ごはんがめっちゃうまい」
「おかわりできてうれしい!」

(麻生さん)
「自分が考えたイベント(クリスマスの毛糸ツリー作りなど)にこどもたちが熱中し、裏面までデコレーションするなど、自分たちで遊びを発展させてくれたことが嬉しいです。
私達はこどもたちに学びや遊びの機会を提供している側ですが、こどもたちが受け身になるのではなく積極的に取り組んでくれるからこそ良い時間が生まれるのだと気づくことができました」

(舩津さん)
「開催の日は人が集まるので大丈夫ですが、事前の準備が一番大変です。段取りを決めたり、人と調整したり、メニューを考えたり、やらないといけないことが多いです。30~40人分の料理を作るときは献立を考えながら進めており、味つけが合っているか戸惑うこともありましたが、回数を重ねるにつれ上手に作ることができるようになりました。こどもたちに美味しいと言っていただき、励みになります」

これからのこと

大学の活動は世代交代が早いため、立ち上げた先輩の思いを受け継ぎながら、活動を続けていくことが大切だと考えています。経験や運営のノウハウを次の学生へ引き継ぎ、同じことを繰り返すだけでなく、現在は小学生を中心としている参加対象を中学生まで広げるなど、活動の発展も考えています。

二人は、ミーティングや当日の準備、運営を後輩と一緒に進めることで、少しずつ役割や経験を共有していくことを意識しているといいます。

地域のこども食堂を支援する活動と、学生が主体となって運営する「まるっと食堂」の両方を続けながら、こどもと若者が関わり続ける場を地域に広げていきたいと考えています。

「こどもまんなか社会」に向けて

こどもと若者が同じ場所で時間を過ごし、互いの目線で関わることが大切だと二人は考えており、そうした積み重ねがこどもまんなか社会につながるのではないかと話しています。

まるっと食堂 Instagram

(取材日:2026年2月4日)

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