2025.03.26
大牟田わかもの会議
#こども・若者主体のアクション

- ■活動名
- 大牟田わかもの会議
- ■団体名
- 大牟田わかもの会議、大牟田市まちなか活性化推進室
- ■エリア
- 大牟田市
高校生、大学生、そして20~30代の若者たちが主体となり、対話とアクションを通じて街の未来を創造する取り組み「大牟田わかもの会議」が2022年10月に発足しました。「大牟田に誇りと愛着がある若者」なら誰でも参加できます。会議では、自分たちの街でやりたいことについてアイデアを出し合い、さまざまな取り組みを形にしています。
具体的な活動内容
若者の声が地域を変える原動力に
まちづくりの専門家を招いた勉強会を開催するとともに、定例の全体会議では、新規プロジェクトの企画立案を行い、プロジェクトチームを立ち上げ実行しています。
学生主導の「ReLeFes.(リリフェス)チーム」は、異なる学校の生徒が協力して合同文化祭を企画・運営しています。





「oMU+=(マルミュータ)チーム」は、駅前エリアをテーマパークのように楽しめる場所に変えるイベントを実施しています。


「Re-Life (リライフ)チーム」は、空き家のDIY-改修を通じて、街の新しい可能性を探っています。

「みんなのえきまえプロジェクトチーム」は、大牟田駅西口でのポイ捨て問題を解決するため、ポイ捨てしづらい環境づくりを実施しています。


若者たちの意見を尊重し、対等な立場で議論を行う場づくりが特徴的で、社会人メンバーの持つさまざまな専門知識と学生のアイデアを出し合いながら企画を形にしていきます。特に学生主導の「ReLeFes.(リリフェス)チーム」では、社会人のメンバーは、アドバイスや実務的なサポートに徹し、最終的な判断は学生たち自身に委ねられています。また、イベントの企画から実施まで、必要な手続きや予算管理なども含めて実践的な学びの場となっています。
活動の背景
活動の背景には「自分たちの街を盛り上げたい」という若者と、「若者の意見をもっと社会に活かしたい」という地域の思いがあります。学校や地域の枠を超え、若者たちが「自分たちの街は自分たちで良くしていきたい」という思いを形にできる場所として機能しています。

参加者の声
(高校生)
「リリフェスでは、人に頼ることや他校の生徒とのつながりの大切さを学びました。今では、もっと地域づくりに関わりたいと感じています」
(高校生)
「最初は不安でしたが、自分の意見を否定されることなく、むしろ『じゃあ、やってみよう!』と背中を押してもらえる場所でした」
(高校生)
「学校も学年も違う人たちと出会え、新しい視点や考え方に触れることができました。この経験は私の将来の選択肢を広げてくれました」
(高校生)
「大人からの一方的な指示ではなく、対等な立場で意見を出し合えることで、自分の考えに自信が持てるようになりました」
(市担当者)
「若者の自由な発想が地域を新しい方向へ導く力になると実感しています。彼らの成長と共に、地域の未来を一緒に築きたいです」
これからのこと
若者たちは「文化会館など、普段、若者が利用しにくい施設をもっと身近に感じてもらえる場所にしたい」と展望を語ります。また、活動の継続性を高めるため、SNSでの情報発信強化や、新たな参加者の募集方法の工夫を進めています。さらに、九州各地の若者団体との連携も視野に入れ、より広い視点でまちづくりを考えていく予定です。
「こどもまんなか社会」に向けて
こどもまんなか社会に向けて、高校生たちからメッセージをもらいました。
<大人の皆さんへ>
「私たちを子ども扱いするのではなく、一人の人間として対等に接してほしいです」
「意見をただ『すごいね』で終わらせるのではなく、どう実現できるか一緒に考えてほしいです」
<同じ世代のみなさんへ>
「失敗を恐れず、チャレンジのきっかけを逃さないでほしい」
「自分の思いを言葉にすることで、自分の世界が広がっていく。いろいろな人と意見を交わすことを楽しんで!」


大牟田わかもの会議ホームページ
https://omuta-wk.com/
大牟田市ホームページ
https://www.city.omuta.lg.jp/kiji00316921/index.html
(取材日:2024年11月27日)